東映は16日、同日開催の取締役会で、多田憲之相談役(71)が同日から代表取締役会長に就任すると発表した。手塚治社長(61)に病気療養の必要が生じたことから、前社長の多田氏を会長に選定し、当面の業務執行に遺漏が生じないようにするとした。それにより、東映の代表取締役は多田氏と手塚氏の2名となった。同社の関係者によると、手塚社長は入院しておらず、社長としての業務は継続しているという。多田会長の任期は未定だという。

また、29日付予定の役員の異動も発表された。同社のテレビ部門全般を統括していた手塚社長の療養を受けて、02年「忍風戦隊ハリケンジャー」、04年「特捜戦隊デカレンジャー」、07年「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、20年「魔進戦隊キラメイジャー」などの戦隊シリーズや、09年「仮面ライダーW」、11年「仮面ライダーフォーゼ」などのプロデュースで知られる、塚田英明テレビ企画制作部長兼テレビ第一営業部長(49)が、執行役員に就任する。