女優李麗仙(り・れいせん)さん(本名大鶴初子=おおつる・はつこ)が、6月22日に肺炎のため都内の病院で亡くなっていたことが25日、分かった。79歳。東京生まれ。葬儀・告別式は家族、近親者で行う。元夫は劇作家の唐十郎(81)、俳優大鶴義丹(53)は実の息子。

唐十郎は元妻李さんの訃報に絶句したという。関係者によると、亡くなった翌日23日に息子の大鶴義丹から連絡が入り、遺体が戻った李さんの自宅に駆けつけた。大鶴との2世帯住宅で、唐が12年に脳挫傷で大けがを負った時に李さんが病室で見舞って以来、9年ぶりに対面した。唐は2時間ほどで自宅を後にしたが、1988年に離婚するまで、唐の作・演出、李さん主演の二人三脚で「状況劇場」を育て上げただけに、憔悴(しょうすい)した様子で、関係者も対面後の唐に声をかけられなかったという。今週末の葬儀は欠席する予定という。