仮面ライダー生誕50周年を記念し「仮面ライダー1号」から「仮面ライダーBLACK」までの劇場版8作品を収録した「仮面ライダー THE MOVIE 1972~1988 4KリマスターBOX」が11月10日に発売されることが決まり19日、都内で「KAMEN RIDER FILM ARCHIVE SPECIAL NIGHT」が開催され、歴代ライダーの藤岡弘、(75)佐々木剛(74)宮内洋(74)がトークショーを行った。

仮面ライダー1号役の藤岡は「50周年を迎えるとは思いもしなかった。3人が存在しているのは奇跡のようです。命をかけて撮影していた昭和の時代がよみがえります。スタントマンをはじめ、怪獣を演じてくれた人たち、スタッフなど関係者すべてのおかげです」。2号役の佐々木は「変身ブームを思い出します。お菓子の中に入っているカードになって、そのお菓子を捨てたなんていうニュースもありました」。V3役の宮内は「NHKでも変身という言葉が使われたのを思い出します」とそれぞれの思い出を語った。

藤岡がバイク事故で負傷したことから役がまわってきたという佐々木は「スケジュールがいっぱいで、最初は断ったんです。でも、ワンクールだからと言われ、お受けした。現在は居酒屋を経営しているのですが、お客さんの99・9%は仮面ライダーファンです。断らなくてよかったと思います」。

藤岡は「いやいや、佐々木さんは藤岡のためならと引き受けてくれた。仮面ライダーの歴史を背負ってくれた。宮内さんも命懸けで取り組んでくれた」と話をふると、宮内は「火薬が大好きなんです。撮影する前に危険なところをいつも探していました」と語ると、大きな拍手が沸き起こった。

50周年を迎えたことに藤岡は「仮面ライダーは世界に誇れるヒーロー。NHKのプロジェクトXが取り上げなかったのはおかしい。愛と正義がテーマで、今後もそれを活力にして勇気をふるってそれぞれの人生を乗り越えてほしい」。イベントの最後には、1号、2号、V3がそれぞれの変身ポーズを披露した。