東京オリンピック(五輪)の体操・個人総合決勝が28日行われ、橋本大輝(19=順大)が金メダルを獲得した。

過去に名実況も生まれた体操競技。決勝はTBS系で放送され、テレビ朝日の清水俊輔アナウンサーが実況、アテネ五輪団体金メダルの鹿島丈博氏が解説を担当した。

橋本が最終種目、鉄棒の演技を終え着地すると、清水アナは「最高の6種目。プレッシャーに打ち勝った。やりとげたー!」と叫んだ。得点が出るまでの間に清水アナは「鹿島さん、おそらく大丈夫ですよね?」と尋ね、鹿島氏は「いやーもういったでしょう」と勝利を確信した。

優勝が決まると清水アナは「橋本大輝、個人総合金メダル! 体操ニッポン、王者の伝統がここ東京で、確かに引き継がれました! やってくれた。日本、個人総合3連覇。新たなエース、19歳のチャンピオンの誕生!」と実況した。

04年アテネオリンピックの男子体操団体で、日本が28年ぶりの金メダルを確定させた際は、当時NHKだった刈屋富士雄アナウンサーの「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」という名実況が、語り継がれている。