お笑いコンビ、トータルテンボスのアフロ頭の“野球大好き芸人”藤田憲右(45)が6日、日刊スポーツの取材に応じ、東京五輪の侍JAPANにエールを送った。今日7日に野球の決勝を米国代表と戦う日本代表の金メダルの確率を「ハンパねぇ! 8割は勝てる」と分析した。

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静岡県立小山高校時代に野球部のエースとして活躍した藤田。侍JAPNの戦力を「日本のストロングポイントは投手陣、世界でも通用する」と断言する。世界に向けて発信する、ユーチューバーSUSHI★BOYSのFUJIYAMAとして“世界を知る男”の心強いお墨付きだ。

日本の先発は森下暢仁(広島=23)。「大分商の時から注目していた。明大に進んだけど、もし直接プロ入りしても2年でローテーション入りできた。球も速くて、キレがある」と太鼓判を押す。そして準々決勝の米国戦で先発、3回3分の2で3失点して降板した田中将大(楽天=32)にも期待する。「リベンジの機会を与えたい。バリバリのメジャーリーガーだったマー君が、格下の相手に打たれたということでじくじたる思いがあると思う。稲葉(篤紀)監督の粋な計らいで、決勝で登板機会を与えたらメチャメチャ奮起する。今年、日本に戻ってきたのも五輪のためと言っていい。ここぞという場面での登板を期待します」。

野手陣では関西出身の選手に注目している。「山田哲人(ヤクルト)しかり、坂本勇人(巨人)しかり。ノックアウト方式のトーナメントだから(ルールが)甲子園に近い。小学校、中学校と大阪でもまれていたメンタリティーが、ここぞという時にすごい力を発揮する」。キーパーソンに指名するのは、関西ではなく福井県出身の吉田正尚(オリックス=28)だ(笑い)。「大舞台でも動じないメンタリティーがある。状況に応じて、逆方向にも打てるのは強み。あとは、この豪華メンバーの中で4番を任された鈴木誠也(広島=26)にも期待しています」と言う。

米国相手に日本が金メダルを手にする確率は「7、8割は勝てると思う。相手が韓国でなくて、アメリカでよかった。意気込みが違いますから。野球人気が落ちているから、ぜひとも金メダルを」とエールを送っている。【小谷野俊哉】

◆藤田憲右(ふじた・けんすけ)1975年(昭50)12月30日、御殿場市生まれ。御殿場南中-小山高-中央学院大中退。97年にNSC東京校入所。大村朋宏(46)とトータルテンボス結成。ツッコミ担当。16年に著書「ハンパねぇ!高校野球」を出版。180センチ、73キロ。血液型A。