米俳優ウィル・スミス(52)主演の米SF映画「アイ・アム・レジェンド」(2007年)の脚本家が、新型コロナウイルスワクチンに否定的な人たちの間で広まっている同作を根拠とするワクチン陰謀説を否定した。

1954年に発表された同名の小説を原作とする同作は、はしかウイルスのDNA配列を入れ替えてがんの治療薬の開発に成功したもののそれを投与した人たちが異常をきたし、人類のほとんどが突然変異したウイルスに感染してゾンビ吸血鬼のような化け物になるという筋書きが描かれている。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以降、コロナワクチンを打つと映画と同じようにゾンビになるという陰謀論が広まっていたという。「ワクチンを打つとゾンビになる」と懸念する従業員に接種を説得するのに苦労しているというメガネ店の経営者のツイートに対し、脚本を手がけたアキバ・ゴールズマン氏が「フィクション」だとコメント。「なんてことだ。これは映画だ。私が作ったもの。現実ではない」とツイートし、陰謀説を信じないよう呼び掛けている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)