元カリフォルニア州知事で俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー(74)が、新型コロナウイルスの変異種デルタ株の感染が拡大する中、米CNNのインタビューでマスク着用やワクチン接種を拒否する人たちを「愚か者」と批判した。

「ウイルスはここにいる。人々を殺すウイルスから身を守る唯一の方法はワクチン接種とマスク着用、ソーシャルディスタンスに手洗いだ」といま一度の感染予防を呼びかけたシュワルツェネッガーは、マスクやワクチン反対派に対しても「自由には義務や責任が伴う。他の人を感染させ、相手が亡くなる可能性もある」と指摘。マスク着用義務を信号に例え、人殺しになるかもしれない信号無視を正当化する人はいないと持論を展開した。

一方で、このインタビューの数日後に友人とビバリーヒルズに出かけた際にマスクを着用せず葉巻を吸う姿が目撃されたことを受け、反マスク派の保守系の人々がかみつく騒ぎになっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)