郷ひろみ(65)がデビュー50周年イヤーに突入し、最新曲「100GO!回の確信犯」の発売に合わせて、このほど行われた合同取材で話を聞いた。

1971年(昭46)に500人のファンクラブが発足し、翌72年8月1日に「男の子女の子」で歌手デビューした。「50年」。しかも、スターとして第一線で活躍し、走り続けてきた50年に、郷自身も「通過点ではあるけれど、やっぱり重いもの」と言った。

「僕は本当に良い時代に生まれた。すばらしい人との出会い、音楽との出会いがあって、運を運んでくれた」というが、時に運さえ引き寄せるのも、日頃の努力の積み重ねがあってのこと。「日々生きることは、努力すること。努力は苦しいけど、裏切らない」。そして何より、経験を生かすことが大事といい「僕にとっては『何で失敗したんだろう?』という反省はポジティブだけど、『あれをしなければ良かった』という後悔はネガティブ。ネガティブな感情は自分の中にはいれない」と失敗からも学んできたという。

人一倍努力する姿勢は、周りからみても大変そうに見える。それでも「どこからがオンで、どこからがオフというスイッチの切り替えは考えたことがない」といい、「僕は人に見られている方が楽。例えば、人に見られてないからだらんとしたりするのがすごく嫌。だから、変わらないんだよね。切り替えていた方が疲れちゃう」。郷ひろみが、郷ひろみたるゆえん。50年継続し、そしてこれからも攻め続ける郷の源流は、どんな世界でも勉強になることばかりだ。【大友陽平】