4人組男声コーラスグループ「ボニージャックス」のトップテナーを務めた、歌手西脇久夫(にしわき・ひさお)さんが8月30日午前8時50分、肺がんのため、都内病院で亡くなった。85歳。2日の発表を受け、メンバーらがコメントを発表した。

バスの玉田元康は「ボニージャックスは63年、グリークラブ時代を含めると67~68年になります。長い長い付き合いでした。肺がんという重い病気と頑張って闘った。最後まで歌おうとしていた姿が忘れられません。長い間ご苦労さまでした」と悼んだ。

バリトンの鹿島武臣は「西脇は根っからのリードボーカル、生まれながらのテノール馬鹿でした。目立ちたがり屋、キザ、我儘、スター意識ギンギラギン。しかし、コーラスグループにはテノール馬鹿が必要なのです。これからは残された3人で頑張ります」。

5人組コーラスグループ「ベイビーブー」は、ボニージャックスとユニットを結成し、多くのジョイントコンサートを行ってきた。リーダーのユースケは「先日、宮崎の童謡コンサートでご一緒させて頂いたばかり。あまりに突然の訃報で現実を受け入れきれずにいます。生涯歌い続けてこられたそのお姿と歌声、目に耳に残っています。今はただ、西脇さんのご冥福を心よりお祈りしております」と、西脇さんの最後のステージにもなった宮崎市での「童謡の祭典」を振り返った。