女優田中みな実(34)が、フジテレビ系で10月4日にスタートする窪田正孝主演のドラマ「ラジエーションハウス2~放射線科の診断レポート~」(月曜午後9時、初回90分スペシャル)の第1話に、スペシャルゲストとして出演することが29日、同局から発表された。

初の「月9」出演となる田中は「ドラマ好きにとって、『月9』はある種のブランドみたいなところがあって、そんな枠に出演することができて、とてもうれしく思います。両親はきっと『月9に出るのー!?』って喜んでくれると思います。親孝行になりました!」と出演を喜んだ。「月9」枠のイメージについては「今も昔もドラマを見るのが大好きで、月9は欠かさず見ています!私が学生の頃の月9はラブストーリーが多かった気がします。“木村拓哉さんが出ている”のが月9というイメージもありました。特に『HERO』第1期(2001年1月期)は強く記憶に残っています。『プライド』(2004年1月期)や『エンジン』(2005年4月期)も大好きで繰り返し見ていました」と話している。

田中が演じるのは、公演チケットが即完売となる天才バイオリニスト宝生真凛(ほうしょう・まりん)。劇中で真凜は、コンサートで美しい音色を奏でていたところ、突如ステージ上で倒れ込み、ホールは騒然となる。すぐさま、窪田演じる天才放射線技師、五十嵐唯織のいる甘春総合病院に運ばれるが、検査では異常を見つけることができない。しかし真凛の左手の力はどんどん失われていき、引退報道までささやかれてしまう状況に陥る。

田中にとって、月9だけでなく、窪田との共演、医療ドラマ出演、音楽家役の全てがキャリア初という“初物ずくめ”の出演となる。

田中自身もバイオリン経験がある。「子供の頃にピアノ、バイオリン、クラリネットを習っていたのですが、『やらされていた』感覚で、決して好きではなかったんです。特に苦手だったバイオリンにここでまた挑戦することになろうとは。役者の仕事はおもしろいなと感じました」と話した。実際にドラマでも演奏。「最初、どの程度バイオリンを弾ける状態が望ましいのだろう…と不安でした」と告白し、「安定した音を出すだけで難しい楽器なので、かなり苦労しました。実際にバイオリンをやられている方々も今作をご覧になるかもしれないので、不自然にみえないように練習を重ねました」と振り返った。

田中は14年にTBSを退社後、アナウンサーから女優へ活動をシフト。19年フジテレビ系「絶対正義」で女優デビューを果たし、20年のテレビ朝日系「M 愛すべき人がいて」で演じた姫野礼香役で注目された。今年11月19日公開の映画「ずっと独身でいるつもり?」で映画初主演するなど、女優としての活躍の幅を広げている。ただ今後の目標については控えめに「目標を掲げられるレベルにも達していなくて…。与えていただいた目の前のお仕事を1つ1つ着実にやっていけたらと思っています。やっていくうちに、何かしらの目標が見つかるのかもしれません」と話している。

視聴者へ向けては、「数ある医療ドラマがある中でも、『ラジエーションハウス』は、明るく、テンポがよくて、それでいて心がじわっと温かくなるような、そんな作品だと思っています。放射線技師の視点というものもまた興味深く、ラジエーションハウスの横並びの席で繰り広げられるみなさんの軽快なやりとりが可笑(おか)しくて大好きです。一視聴者として、シーズン2を心待ちにしていたので、前作からのファンも、見たことがないという方も、ぜひご覧ください!」とメッセージを送った。

「ラジエーションハウス」は漫画雑誌グランドジャンプ(集英社)連載中で、累計170万部を突破した同名コミックが原作。ドラマは19年4月期の月9で初めて放送し、今回がシーズン2となる。