伊藤沙莉(27)が4日、東京・シネマート新宿で行われた映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」(森義仁監督、11月5日公開&Netflix全世界配信)世界最速プレミア上映でタイトルにちなみ、自身の大人度について聞かれ「(大人と子供の部分が)どっちも持っていれば、基本的にいいのかなと。この先も、ずっと50%、50%くらいでいると思うし、いれたらいい」と語った。一方で子役出身で、早めに大人の世界を知ったことで、かえって大人になって失うものがあるとも語った。

伊藤は劇中で、森山未来(37)演じる佐藤誠にとって初めて出来た恋人の加藤かおりを演じた。大人とは? と聞かれると「無駄に早めに大人にならなきゃいけない瞬間とかも、子役をやっていて…。ならなきゃいけないことはないんですけど、知らなくていいことを知っちゃったなとか、見なくていい顔色を見ているな、というのはあると思う」と語った。

伊藤は9歳だった03年の日本テレビ系「14ヶ月~妻が子供に還っていく~」でデビューし、子役として活動。コツコツとキャルアを積み重ねて、いまや演技がうまい実力派の女優として、人気作品に引く手あまたの存在となった。ただ、子役として早くから芸能界で活動してきたことで「大人になって逆に失ったりする時ってある。見なくなる、欠けちゃう部分もある」とも語った。

その上で自身の現状について「いまだに、調子に乗っちゃう子供っぽいところもあり。大人だなぁって思うのは相手の意見、考えの答えに至るまで待ってくれる人。そういう人でありたいというところで言うと…50%、50%」と笑みを浮かべた。

森山とは初共演で「ずっと共演させていただけたらという夢の1つ。緊張していた」という。それでも「関係性が、佐藤とかおりのものと信じさせて頂いた。非常に貴重な時間だった。こういう作品(で初共演できて)ついていた」と感慨深げに語った。

自身は94年生まれだけに、95年から20年を描いた作品については、「世代が(青春時代)ドンピシャの方は懐かしいな、こんなことあったなと思うと思う。(世代ではない)私は芯の部分、人は変わっていないなという見方も出来る」と評した。その上で「(ツイッターなどSNSで製作の)発表から、ずっとエゴサしてるんで、感想も楽しみにしています」と観客に呼びかけた。