落語家春風亭昇太(61)が今月から東海大海洋学部客員教授に就任し、5日に同大の高輪キャンパスで委嘱式が行われた。

来月22日に静岡の海洋学部で初講義が行われ、来年4月からは新たに設置される人文学部の客員教授となる。

昇太は静岡の東海大一高(現東海大翔洋)から78年に東海大文学部に入学。在学中は落語研究会で活躍したが、春風亭柳昇に入門するために82年中退している。

山田清志学長(66)から委嘱状を渡された昇太は「このたび、東海大学の客員教授というお話をいただき、若き日に東海大学で学んだ身としては大変光栄、責任も感じています。落語家になって40年、そこそこうまくやってきました(笑い)。日本にしかないスタイルの演劇の落語というものをやってきました。そこで培ってきたものを教えられたら。非常に楽しみにしております」と話した。

山田学長は「数年前に大学に人文系の学科はいらないという議論があったが、理系の学部だけではいけないと思う。日本の伝統芸能である話芸を教えていただくということで、東海大学出身の春風亭昇太さんにお願いした。今後は人文学部で話芸を教えていただく」と話した。

昇太は「どんなことをしゃべったらいいのか、いろいろ考えています。他にもやっている落語家がいるので、今リサーチしています。何やってもいいと言われているので、(趣味の)お城のことも話したいです」。

大学を中退したことについては「東海大学文学部史学科に入り、落語に出会い、落語家になることを決めた。卒業しなくてもいいやと、卒論を出さなかった。後から考えれば、なんで卒論を出さなかったんだろうと。気取っていたんですよ。中退くらいの方が箔(はく)がつくと思っていたんです。もっと勉強すればよかったと思う。大学時代っていうのは特殊な期間で、あんなに集中して勉強できる期間はないと思う。その失敗も、学生に伝えていければ」と話した。

大喜利の司会を務める日本テレビ系「笑点」(日曜午後5時)のメンバーには、まだ伝えていない。「(三遊亭)円楽師匠と(林家)たい平師匠は、既にやってるので探りを入れています。教えてくれと言うと、上から目線で来ると思うので黙っていたけど、これで報道されるので早くリサーチしなければ。円楽師匠は上から目線で言ってくるので『僕もやっていますよ』と言ってやりたいですね」と笑った。

続けて「僕も60歳になりまして、その時にしかできないことがあるんだと感じています。大学時代の4年間が貴重なことに後から気づかされたこともある。そのことを伝えていきたいですね。今のコロナ禍というのは、なかなかキャンパスに行けない時もあったと思うし、なおさらこの時期を大切にして欲しい。機会があったら、学生と城めぐりをしてみたいですね。落語を聞いたことのない学生さんもいると思うので、生で素晴らしい落語家さんの話芸を聞いてもらいたいです」と話した。

そして「東海大学客員教授とかけまして、ストライキと解きます。その心は、抗議(講義)しまくります」と謎かけも披露した。