俳優東出昌大(33)が9日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で、主演映画「草の響き」(斎藤久志監督)の公開記念舞台あいさつに、奈緒(26)、斎藤監督とともに登壇した。

心に変調をきたした主人公が、妻と一緒に故郷の函館に戻り、治療を目的に走る中、さまざまな人と出会う姿が描かれている。

東出、奈緒ともに、斎藤監督からは、芝居をしないでほしいと言われていたという。東出は「なるべくナチュラルにカメラの前にいるということを俳優たちはみんな意識していた」、奈緒も「初日からその壁にぶつかりました」と振り返った。

東出は「考えるより感じた方がこの映画は深く受け止められるのではないかと思います。きっといい映画です。いわゆる名シーンみたいなものを力を入れて撮っているようなタイプの映画ではありません。ずっと続いていく日常を定点カメラで捉えたような映画です。だからこその魅力があります」と力強く語った。