女優小芝風花(24)が25日、都内で、毎年優れたドラマ脚本家に与えられる「第39回(2020年度)向田邦子賞」の贈賞式に出席した。受賞したシナリオライターの橋部敦子氏に向けて、お祝いスピーチを読み上げた。橋部氏が脚本を手掛けた今年1月期放送のテレビ朝日系ドラマ「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」に主演していた。

黒のドレス姿で登場し、着物姿の橋部氏に「おめでとうございます」と祝福しながら笑顔で花束を渡した。「この作品で初めてご一緒させていただいたんですが、すごく自然に人の心に寄り添ってくださるような作品を書かれる方なんだなと思いました」と話し、「これからも橋部さんが描かれる繊細な人間模様を見たいですし、橋部さんが描かれる魅力的な人物を演じられる人になれるように頑張ります。おめでとうございます」と笑顔を見せた。

「モコミ-」は、モノや植物の気持ちが分かる繊細な少女・萌子美(もこみ)の成長を描いたヒューマンドラマ。小芝は「台本読ませていただく前はコメディー作品かと思ったんですが、いざ読んでみると繊細に描かれていて。本当に丁寧に演じないと難しい作品なのかなと思って、私の中でも挑戦だったんです」と明かした。「本読みの時に、橋部さんにお話しを聞きに行ったんですけど、『書き終えたらみなさんのものなので、好きなように演じてください』と言ってくださって、うれしい半面、プレッシャーでした」と笑った。

橋部氏からは「当時はどう演じたらいいのか迷っているのかなと思っていたんですが、やはり現場で監督とか、周りの役者さんとのやりとりの中で、作っていってくださるという信頼しかなかったので。不安は何もなかったです」と信頼を明かされた。