東京国際映画祭が30日、開幕し、東京国際フォーラムでオープニングレッドカーペットとセレモニーが行われた。

ジャパニーズアニメーション部門に出品された、アニメ映画「グッバイ、ドン・グリーズ!」(いしづかあつこ監督、22年公開)に出演の声優梶裕貴(36)は、劇中で演じる秀才のトトと自身の共通点について聞かれ「トトはまだ中学生、高校生なわけですけれども、僕と近いところというと、なかなか正直になれないところ」と語った。その上で「彼の中でいろいろな思い、葛藤、優しさがあるわけですけども。素直に表に出せない、繊細なところがある青年かなと感じました」と笑みを浮かべた。

「グッバイ、ドン・グリーズ!」は、いしづか監督のオリジナル作品。東京から少し離れた田舎町に暮らす少年ロウマ(声=花江夏樹)が、同じように周囲から浮いたトト(梶)と1人だけのチーム“ドン・グリーズ”を結成。その後、高校1年次に加わったドロップ(声=村瀬歩)の言葉に乗せられ、山火事の犯人に仕立て上げられてしまったロウマたちは、無実の証拠を求めて、空の彼方へ消えていったドローンを探しに行く物語。