女優古川琴音(25)が30日、都内で、映画「偶然と想像」(濱口竜介監督)の舞台あいさつに出席した。

この日開幕した「第22回東京フィルメックス」のオープニング上映作品で、古川は「偶然」をテーマにした3つ短編からなる同作の第1話「魔法(よりもっと不確か)」に出演する。

同作は、今年の第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を獲得。濱口組初参加となる古川は「自分自身が発見することの多い期間だった。濱口監督は言葉も美しいけれど、同じくらい肌感覚で作れるものを大事にしているんだなって、学んだ」と刺激的な撮影だったことを明かした。

映画「ドライブ・マイ・カー」で今年のカンヌ国際映画祭4冠に輝いた濱口監督は、短編形式の今作について「このスタイルをライフワークにしたい」と手応え。第2話「扉は開けたままで」に出演する渋川清彦(47)は、08年の映画「PASSION」で出会った当時濱口監督がまだ学生だったことを振り返りながら、「2021年こういう場にいても“濱ちゃん”が全く変わっていないので良かったです」と笑った。

占部房子、玄理、甲斐翔真、河井青葉も登壇。