時代を彩るタレントを生み出し続けるジャニーズ事務所において、いつ、誰を、どうやってデビューさせるかは大きな決断だろう。

ジャニーズJr.内ユニット、Travis Japanの主演舞台「虎者 NINJAPAN 2021」の公開稽古後、スポーツ紙の取材に応じた滝沢秀明副社長(39)は、Jr.たちがデビューするタイミングを聞かれ「時代に合わせて出すタイミングを考えなきゃいけないし、そこをひねってラッシュをかけないといけない時もあるでしょうし。ジャニー(喜多川)さんが残してくれた教科書のもと、そこにプラスして、いろんなタイミングを見計らって考えないといけない」と話した。ファンの期待、経営的観点、アーティストが置かれた状況や本人の気持ちなどさまざまな要素が絡み合い、決断へのプレッシャーは相当のはずだ。

滝沢氏の「よく皆さん何々世代と言うように、ジャニーズの世代で『ああ、その世代なんだ』と年齢が分かることも大事」という話も印象に残った。個人的なことだが、取材会の前々日に行われたV6の解散ライブでは初期の楽曲メドレーに心が踊り、小学生時代を鮮明に思い出した。それだけに、滝沢氏の言う「何々世代」というワードがこれ以上ないくらいに実感を伴って響いた。

この日の取材会で、Travis Japanは「来年のとら年、デビューするぞ!」と気概を見せた。彼らの言葉を受け、滝沢氏は「Jr.の中でもいろんなグループがあって、どのグループが出てもおかしくない状態。あとはファンの皆様の一押しや世の中の流れ、本人たちの熱い思いがいろんなことを決めるんだと思う。しかるべきタイミングで、みんなで自信を持って今だって思える時、彼らが羽ばたく瞬間が来るんだと思う」と語った。

Jr.と言えどドラマやバラエティーの露出は多く、個人活動も盛んだ。なにわ男子が今月12日にデビューを控えるほか、Hihi Jetsと美 少年はジャニーズ伝統の舞台「少年たち」に主演。「虎者」では滝沢氏が命名したIMPACTorsも躍動する。これからどんな「○○世代」が誕生するのだろうか。