女優松井玲奈(30)と筧美和子(27)が9日、都内で映画「幕が下りたら会いましょう」(26日から全国順次公開)の完成披露イベントに出席した。

映画単独初主演の松井が演じるのは売れない劇作家・斎藤麻奈美。「初めて1人で主演を任されるというのは、プレッシャーも大きかったです。麻奈美の家族の物語を感じてください」と話した。前田聖来監督(25)からは、感情を抑える演技を要求された。「『とにかく感情を抑えて欲しい』と言われて難しかったんですけど、押さえることで感情があふれる瞬間ってあるんだなと思いました。すごくいい経験ができました」と振り返った。

亡くなってしまう麻奈美の妹の尚を演じる筧は「生きている時間が短かったので、シーンとしては多くなかった。監督と対話を重ね、松井さんに抱きしめられるシーンでブワーッと鳥肌が立って、感情が伝わってきた」と話した。

2人の母親を演じるしゅはまはるみ(47)は「すごく愛情表現が下手で、2人を好いているのに、それを言わないできちゃった母親。うちの母もそういう人だった。その母の事を意識して演じていると、好きと言ってないけど好きだったんだぁと気付きがありました」。

前田監督は「年齢を重ねていったから見られる家族のひずみや愛情を、メッセージとして残せる作品を作りたいと思った」と話した。

コロナ禍で人と出会うことができなかった時期が好き、少しずつ会えるようになってきた。会いたい人間について、筧は「さまぁ~ずさん。共演していて、私が悪い時はしかってくれるし、すごく良くしてくれた。実家の天ぷら店にも食べにきてくれた。早く会いたい」と笑顔を見せた。