吉本興業のタレント養成所、NSC大阪44期の現役生コンビ、軍艦が10日に大阪・なんばグランド花月で行われる漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2021」の準々決勝に登場する。NSC現役生のM-1準々決勝進出は珍しい上、今回勝ち上がれば04年のオリエンタルラジオ以来の準決勝進出となる。若い2人が「偉業」へ挑戦する。

軍艦は、大学の同級生だった植野健太郎(24)と奥野仁(23)が今年6月結成。今回のM-1では2回戦で1度脱落したが、追加合格で3回戦に進出。米航空宇宙局「NASA」を題材としたネタで見事に通過し、準々決勝まで駒を進めた。

よしもとアカデミーの公式YouTubeチャンネルには、2人の準々決勝へ向けたインタビューも掲載されている。植野は「人生で一番テンション上がりました」と喜び、奥野も「こんなよくわからん新参者がすみません。頑張ります」と意気込んだ。

2人とも長髪で見た目も印象的だが、植野は「たまたまこんな感じになりました。最初はもっと刈り上げてましたけど、ボケるために説得力のある髪形を追求した結果、これになりました」と説明し、奥野も「あんまり髪形がかっこよくてもあれかなと思って。気持ち悪い髪形にしようと思ったらこうなって」と自虐ネタで笑いを誘った。

最後は植野が「こんな清潔感のない2人ですけど、どうか女性の方も応援してくれたら」と呼びかけた。

◆軍艦(ぐんかん)ボケ担当が植野健太郎(うえの・けんたろう)1997年(平9)6月3日、京都府出身。ツッコミ担当が奥野仁(おくの・じん)1998年(平10)3月10日、大阪府出身。奈良県内の大学の軽音部で出会う。奥野の誘いで結成し、コンビ名は共通の知人から提案された「マヨコーン軍艦」からとった。