女優広山詞葉(ことは=36)が主演兼プロデュースをつとめる映画「truth~姦(かしま)しき弔いの果て~」が英国の「ノースイースト国際映画祭」で「最優秀コメディー賞」に輝いたことが29日、分かった。

名匠・堤幸彦監督(66)が自身50作目の節目に完成させた作品で、同じ男(佐藤二朗)を愛した3人の女性がバトルを繰り広げる。文化庁の助成金を元に、予算700万円という低予算で、撮影2日間という速攻で作り上げたワンシチュエーション会話劇だ。

英国で映画祭に出席した広山は「一般のお客さんや海外のフィルムメーカーの方と初めて一緒に作品を見たんですが、冒頭からずっと笑ってくださって。佐藤二朗さんのシーンでは爆笑でした。見終わった後も質問攻めで『3人のキャラはどうやって作ったんだ』『どういう監督が撮っているんだ』と終わった後も2時間も、感想を熱く語ってくれました。映画って国とか価値観とか、関係なく1つになれるんだなとすごく実感しました」と受賞の喜びを語った。

同作はすでにローマ・インターナショナル・ムービーアワード最優秀作品賞、ベルリン・インディー・フィルムフェスティバル特別賞、ウルバッティ国際映画祭女性映画最優秀作品賞、ゴールデン・スパロウ・インターナショナル・フィルムフェスティバル審査員特別賞、モントリオール・インディペンデント映画祭最優秀短編コメディー賞を受賞していて、今回が6冠目となる。

来年1月7日の東京・新宿シネマカリテほか、全国で順次公開される。