A.B.C-Zが7日、東京・帝国劇場で主演舞台「ジャニーズ伝説 2021 at Imperial Theatre」の初日を迎えた。

特別出演の元光GENJI佐藤アツヒロ(48)とともに「太陽がいっぱい」など80年代の名曲もパフォーマンス。大先輩の力も加わり、“伝説”を引き継いでいく。

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舞台の第2幕で、A.B.C-Zがジャニーズ歴代グループの名曲を次々パフォーマンスするメドレーを披露した。中盤で5人が舞台袖にはけ、佐藤が1人で登場。ジャニーズJr.たちを従え、光GENJIの「ガラスの十代」「Graduation」をソロで歌い、キレのあるダンスも見せた。1度退場し、すぐにローラースケートを履いて再登場。続く「太陽がいっぱい」で華麗な滑りとスピンも披露し、A.B.C-Zの5人も加わり笑顔でパフォーマンスした。

2年ぶり6度目の上演となる「ジャニーズ伝説」は、62年結成の初代ジャニーズや、ジャニーズ事務所創業者ジャニー喜多川氏のさまざまな伝説を再現する作品。今年からA.B.C-Zが新たに演出も担当している。同作初参加の佐藤について、河合郁人(34)は「大先輩と一緒なので、稽古中にもいろいろな発見がありました」と感謝した。

河合のリクエストで、佐藤が光GENJIの曲を歌うことが決まった。「光GENJIのファンの皆さんにも『エモい』と思っていただきたい」という河合が、「Graduation」「太陽がいっぱい」を選曲した。さらに「ガラスの十代」を強く希望したという戸塚祥太(35)は「すごく印象に残っていた曲なので、『歌ってほしいです』とワガママ言っちゃいました」と照れ笑いした。

佐藤は「『ガラスの十代』の間奏は、全員であの当時の振り付けで踊りたい、と言って採用していただきました。気持ちいいですね」と喜び、「点と点がつながって進んでいくんだな、っていう歴史と未来を感じました」とほほ笑んだ。河合は「ジャニーズっていいな、と思いました」と笑顔。半世紀以上の歴史を感じながら“伝説”を届ける。【横山慧】

○…今年8月にジャニーズ事務所の藤島メリー泰子名誉会長が死去して以降、初の同作上演となる。劇中では初代ジャニーズの渡米も描かれており、河合は「ジャニーさんやメリーさんも一緒にしていた旅。2人もそこにいるんだ、という気持ちでみんなも演じています」と説明した。

6度目の上演で初めて、プロデューサー役の戸塚が「ジャニーさん」と呼ばれるシーンが加わった。河合は「これまではずっと名前を呼ばないようにしていたんです。ジャニーさんからも『あまり出さないで』って言われていたので」と明かした。塚田僚一(34)は「何で僕の名前出しているんだよ、って天国から怒られるかもしれない。ごめんなさい、ジャニーさん!」と上を向いて叫んだ。