TBSは、2月4日に開幕する北京オリンピック(五輪)の中継で、00年シドニー五輪女子マラソンの金メダリスト高橋尚子さん(49)が同局スペシャルキャスター、安住紳一郎アナウンサー(48)が総合司会を務めることを20日、発表した。

高橋さんは7大会連続、安住アナは昨年の東京オリンピック(五輪)に続き夏冬連続。総放送101時間53分となった東京五輪中継でもタッグを組んだ2人で、前回に引き続き「届け、スポーツのチカラ。」をテーマに中継を担当する。

高橋さんは「オリンピックの中継に携わるのは7回目ですが、冬季は4回目となります。初めて冬季を取材したバンクーバーオリンピックで、浅田真央さんや上村愛子さんが活躍した瞬間が今でもしっかりと脳裏に焼きついて残っています。きっと北京オリンピックでも、心に強く残るドラマを選手の皆さんがみせてくれるのではないかと思っています」とコメント。みどころについて「3連覇を目指しているフィギュアスケートの羽生結弦選手、絶好調の小林陵侑選手など金メダルの期待がかかるスキージャンプ、そして前回の平昌オリンピックで大きな話題を巻き起こしたカーリング。さらに今回注目していただきたいのが、アイスホッケー女子日本代表の“スマイルジャパン”です。快進撃を期待しています」と期待した。

またアスリートらしく「なんといっても選手の皆さんの真剣勝負、その真摯(しんし)な姿に私たちも心動かされることが多いと思います。どうしてもメダルだったり勝者に目がいきがちですが、決してそれだけではない、敗者の涙や自己ベストを出したときの喜びなど、いろいろな角度で皆さんにお届けできればと思っています」と話している。

安住アナは「さまざまな困難の中、関係者の皆さんのご協力を得て開催できた東京オリンピック。アスリートの皆さんからは多くの素晴らしいメッセージを受け取りました。そしてまた、北京オリンピックも困難の中だからこそアスリートの皆さんの姿やコメントから多くの力をもらえることと思います」と期待を寄せた。

コロナ禍による実況の事情にも言及。「今回は北京に取材陣が入るのは大変難しい状況のようでして、事前だけでなく事後もかなりしっかりと隔離が行われるということで、やむなく高橋尚子さんも赤坂(TBS)入りとなりました。しかし、私どもを少しでも北京に近づけようとバーチャル空間を用意します。ただ室内で中継をお伝えしていては、北京の寒い冬の感じが出せないと思いますので、ちょっと外気が入る場所に作ります(笑い)。もちろん体は寒くても心は熱く高橋尚子さんとお届けしてまいります。TBSのオリンピック中継にご期待ください」と安住節をまじえながら、意気込みを述べた。

また五輪中継を盛り上げる同局系の2022年スポーツのテーマソングにAdoの新曲「マザーランド」が決まったことも発表された。