21年12月24日に公開されたアニメ映画「劇場版 呪術廻戦0」(朴性厚監督)が、公開43日目の2月4日で興行収入(興収)100億円を突破し、6日までの45日間で興収104億5632万2400円、動員760万3732人を記録した。配給の東宝が7日、発表した。1月30日までの38日間で、興収98億3964万4200円、動員719万1107人を記録し、大台まであと1億6000万円に迫っていた。

興収100億円を突破した翌日の5日からは、テレビアニメシリーズから製作を手掛けるMAPPAが、声優中村悠一が演じる五条悟と櫻井孝宏が演じる夏油傑を描きおろしたビジュアルボードを、全国合計50万人限定で配布した。そのことで、興収がさらに伸びたとみられる。大台突破を受けて、MAPPAがコメントを発表した

「『劇場版 呪術廻戦0』をご覧いただき誠にありがとうございます。100億という数字に中々実感は湧きませんが、この映画を多くのお客様に楽しんでいただけたなら、作品を制作した社員、クリエイター一同、とても幸せです。上映はまだまだ続きますので、引き続き『劇場版 呪術廻戦0』を応援いただけたら幸いです。本当にありがとうございました。 株式会社MAPPA」(原文のまま)

「劇場版 呪術廻戦0」は、2018年(平30)3月から「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載中の、芥見下々氏の漫画「呪術廻戦」シリーズ初のアニメ映画作品。原作は12月25日発売の18巻でシリーズ累計発行部数6000万部を突破。テレビアニメシリーズは20年10月2日からTBS系で放送(金曜深夜1時25分)している。

今作は「週刊少年ジャンプ」の増刊「ジャンプGIGA」で2017年(平29)に連載された、芥見氏初の連載漫画「呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校」、通称“0巻”を映画化し、テレビアニメシリーズの前日譚として注目されている。乙骨憂太(声=緒方恵美)は幼少の頃、幼なじみの祈本里香(声=花澤香菜)を目の前で交通事故で失い、怨霊と化した里香の呪いに苦しみ、自身の死を望んだ。その中、最強の呪術師・五条悟(声=中村悠一)によって呪術高校に迎え入れられ「僕は呪術高校で里香ちゃんの呪いを解きます」と誓う物語。

興行成績は、封切られた21年12月24日からの3日間で興収26億9412万8150円、動員190万8053人と大ヒットスタートを切り、1月3日までの11日間で興収58億7306万4900円、動員431万4027人と公開2週目で興収50億円を突破。同10日までの18日間で、興収77億1408万4650円、動員567万1950人を記録と、1週間で20億円のペースで興収を積み重ねた。同16日までの24日間では興収85億7642万9150円、動員628万8404人、23日までの31日間では興収93億1047万7450円、動員681万2266人を記録と興収の伸びは鈍化傾向にあったが、興収100億円の大台は超えた。

2月5日から全国80館の映画館でMX4Dと4DX、全国5館の映画館ではドルビーシネマでの上映が始まった。同12日には東京・TOHOシネマズ日比谷で、主人公乙骨優太役の緒方恵美、祈本里香役の花澤香菜、五条悟役の中村悠一、最悪の呪詛師・夏油傑役の櫻井孝宏が登壇する、大ヒット御礼舞台あいさつの開催が決定。壇上で「呪術廻戦」に関する超重大発表も行うという。また同19日からは入場者プレゼント第4弾の配布も決定しており、息が長い興収の伸びも期待できそうだ。