俳優井浦新(47)と成田凌(28)が30日、都内で行われたダブル主演映画「ニワトリ☆フェニックス」(かなた狼監督、4月15日公開)の完成披露試写会に出席した。

幼なじみの草太(井浦)と楽人(成田)が、都市伝説の“火の鳥”を探す旅に出るロードムービー。17年公開の映画「ニワトリ★スター」を、キャストを代えずに設定を変えて描いた。

かなた狼監督(51)「一度終わった作品をやり直してみた。彼らに違う人生があればと」と話した。

井浦は「監督がいろいろなことをして、とんでもないことになっています。僕ら2人の関係は、期待を裏切らない草太と楽人になっています。5年間も開いたけど、それがなかったことのような気がする。ロードムービーなので制限がなく、ロケ地の伊勢を気持ちよく動いています」と話した。

撮影現場では、次から次へとハプニングが起きた。「狙っているわけじゃないけど、監督の狙っている世界観をみんな全身で返していきたいと、思っていた。監督の愛をキャスト1人1人がものすごく感じて夢中になってやっていると、本番中にハプニングが起きてきて、どんどん脱線していった。それでも監督が抱きしめてくれるので、ハプニングも楽しかった。1番楽しんでるのは監督でした」と振り返った。

成田は「この日が迎えられて感慨深い。こういうことがやりたいなと話して2年がたった。僕は前作で亡くなったんですけど、シレッと帰って来られた(笑い)。新さんが隣にいるとネジが飛んじゃう。クランクインでウワーッと叫んでいたら、せりふ忘れちゃって“なんだっけスタート”。それもいいかなと思った」と笑った。

井浦は「この作品には、それぞれのありがとうを詰め込みました。見終わった後に、みなさんの中にありがとうが残っていたら、大切な人の顔を思い出して、そのありがとうをドンドン伝えて広げていってほしいです。1人のありがとうは小さくて届かないかもしれないけど、倍になって、それが倍になって、言語が変わり、国を超え、大きなありがとうになって広がって行ったら、戦争や争いなんて絶対になくなっていくと思う。僕らは、映画にはそういう力があると思っています。そのありがとうを、この作品で楽しんで感じていけるように、監督がすてきな映画に作ってくれています。何も考えずに、全身でありがとうを味わって楽しんでください」と話した。

他に紗羅マリー(35)、LiLiCo(51)、津田寛治(56)、阿部亮平(42)が出席した。