昨年4月に亡くなった橋田壽賀子さんが理事長を務めた「橋田文化財団」主催の「第30回橋田賞」が3日、発表され、TBS井上貴博アナウンサー(37)らが橋田賞に選ばれた。

日本人の心や人と人とのふれあいを温かく取り上げてきた番組や人を顕彰する同賞。井上アナのレギュラー番組「Nスタ」でのキャスターぶりについて「さわやかで知的でありながら、正直で熱い口調で切り込む姿にコロナ禍で不安が広がる中、多くの視聴者の共感を得た」と評価した。

同財団の井上弘理事長は「くしくも明日(4月4日)が橋田先生の一周忌というときの橋田賞の発表になりました。今年の橋田賞は、橋田先生が大切に描いていらした日本人の心とふれあいを特に表す作品や人が選ばれています。橋田先生のご冥福を祈るとともに、先生の放送文化への思いがこれからの放送を担う方々に引き継がれていくことを願います」とコメント。授賞式は5月10日に都内で無観客で開催予定。

 

今回の選考結果。

▽橋田大賞

該当なし

▽橋田賞

NHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」

TBS系「日本沈没-希望のひと-」

東山紀之(55=俳優)

中田喜子(68=女優)

仲野太賀(29=俳優)

井上貴博アナウンサー(37=TBS)

橋本裕志氏(「エアガール」(テレビ朝日)「日本沈没-」などの脚本家)

▽橋田賞新人賞

杉咲花(24=女優)

吉沢亮(28=俳優)