お笑いトリオ、ダチョウ倶楽部の上島竜兵（うえしま・りゅうへい）さん（本名龍平＝りゅうへい）さんが死去したことが11日、分かった。61歳。

所属事務所によると、11日未明に都内の自宅で倒れているところを家族が発見。病院へ搬送されたが死亡が確認された。警視庁捜査関係者によると、自殺を図ったとみられる。葬儀はコロナ禍の状況を鑑み、密葬で執り行う。

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上島さんが行きつけだった東京・中野区の韓国料理店「オジャンドン」の50代女性店主が取材に応じ「信じられないよ」と上島さんの逝去を悲しんだ。

同店は、上島さんが率い、有吉弘行、土田晃之、劇団ひとりらで構成される芸人軍団「竜兵会」も愛用した。05年ごろから上島さんが毎日のように訪れたといい、店主は「芸能人だけど芸能人ではないみたいな人でした」とその気さくな人柄を振り返った。

その居心地の良さから滞在時間は自然と長くなった。翌朝5時までの営業時間を超え6時、7時までになることもしばしば。店を入って左手奥の座敷が指定席でニラチヂミやホルモン鍋がお気に入り。妻や後輩芸人を連れてきた。「竜兵会」のロゴの入った鹿児島産の芋焼酎ボトルを店が用意した。焼酎はロックで飲むことを好み、チェイサーは水。2つの専用クリスタルグラスもあった。「後輩を大勢連れてくるので、多いときは何十万円とお支払いすることもありました」と太っ腹な一面を明かした。

昨年10月放送テレビ番組のロケで来店したのが最後だったという。「『今度ゆっくりくるね～』といってくれたのですが…」と残念がった。

上島さんは食事の席で上品な人だった、という証言もある。東京・港区の飲食店関係者によると、以前、志村けんさんに連れられて来店した上島さんは、酒をじっくりと飲むタイプだったという。途中でお笑い論の話題になると真面目なトーンで熱弁を続け、思いの強さのあまり涙を流すこともあった。

また、世田谷区内の飲食店関係者は「以前、有吉さんはじめ『竜兵会』メンバーと何度か足を運んでいただきました。酒席でも決して人に迷惑を掛けるようなことはしなかった」と回想。「いくらお酒が進んでも、暴れたり、騒いだり、脱いだりすることはなかった。後輩をたしなめるような場面もあったくらいです。店員にもすごく優しい方でした」と明かした。

 

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