ダウンタウン松本人志(58)がフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)の29日放送に出演し、沖縄県の玉城デニー知事(62)が会議で自らをウクライナ大統領になぞらえ「ゼレンスキーです」とあいさつしたことについて、「結構悪い失言」と、厳しい意見を述べた。

番組では玉城知事の発言のVTR後、番組MCの東野幸治が「冗談を許せる、許せないの線引きなんですけど」と切り出し議論がスタート。松本は「う~ん、僕は割とこれは…結構悪い失言だなと思いますね。ここ最近では、たぶん上位に来る、なかなかの失言だなと思います」と断じた。「やっぱり、沖縄では地上戦もありましたし、たくさんの方が亡くなっておられますからね。それを考えた時に『何これ、ウクライナとなんか結び付けているのか?。むしろそっちのほうが、なんかいいぞ』って。『冗談でした』って…冗談かえ!っていう」とばっさり。会議が米軍基地問題の有識者会議だったことも念頭に、「言い訳もまた『その前までそういう(ウクライナの)話をしてたから』って。その話もふざけてしていたような感じのノリでやってるよね!っていう気すらしてしまう」と、玉城知事発言に疑問を呈した。

松本は「僕が『酒のツマミになる話』の前に楽屋でスタッフとしゃべってた、そのままのノリでやっちゃっている感じ。でも、僕、芸人やし、酒入っていてもあれはやらんぞっていう」と話のプロとしての矜持(きょうじ)も。「オヤジギャグって言葉があるじゃないですか。僕はオヤジギャグなんてないと思ってて、それは違うんですよ。タイミングがオヤジなんですよ。オヤジってタイミングが分からない。どこでそれ言うか、っていうことを言ってしまうのがオヤジなんですね。我々は絶対気をつけないといけない。偉いおっちゃんの失言って、ほぼ100%これですよ、タイミングがオヤジなんです」と、失言が起きる理由についても持論を展開した。

松本はその後も「ゼレンスキーさんも元コメディアン。だけど完全にシフトして切り替えて(大統領を)やっている。この方(玉城知事)元タレントさんなんですよね。まだ地に足付いてないというか、コロナ禍でバーベキューの何やらとかもあったし。なんかフワフワしてるなっていう感じ」と、この話題では最後まで厳しいトーンを続けた。

玉城知事は25日に沖縄県庁で行われた米軍基地問題の有識者会議の冒頭「ゼレンスキーです」とあいさつ。直後に「冗談です」と釈明し、その後「誤解を招くような発言になったことはおわびしたい」と謝罪していた。