俳優の市原隼人(35)が7日、インスタグラムを更新。新型コロナウイルス禍で他人との接触が避けられる中、買い物などで困っている老人らを手助けすることをためらってしまう葛藤を明かし、「今でも、ずっと後悔しています」と吐露した。

市原は「ここ最近、自分の中で様々な葛藤がありました」と切り出し、「スーパーのレジで前の子連れの方が子供を抱えながらお会計をしていて小銭を落とされた時、いつもならすぐに拾えるのですが…今の情勢から『もし自分が触れた事で嫌な想いをさせたらどうしよう…』と…前に出た足と伸ばそうとした手を戻して、何もできずに傍観者になりました。…それが頭から離れずに自分の判断が正しいのかずっと悩んでいます」とつづった。

また別の日にも、スーパーで車椅子に乗った老人が購入した品物の袋詰めに手間取っているところを目の当たりにしたといい、「きっと大変だろうから手伝わなきゃ。…いや、でもこれも身体を動かすリハビリの一環でご自身で動かれた方がご自身の為になるのだろうか…』と考えながらもその場を離れられずに出口へ向かおうとしたが、足が動かず、3周ほどその場をウロウロし『この情勢で…もし、自分が触れて嫌な想いをさせたらどうしよう…」と葛藤するも、「散々悩んだ末に何もせずに背を向けて帰路についた」という。

こうした自身の行動に「…今でも、ずっと後悔しています。なぜ自分は、自分の気持ちに正直にお声がけだけでもできなかったのか…」と市原。「様々な環境で100%自分の気持ちが伝わる事は無いと思います。ただ、意見として自分の想いをお伝えしようと思う気持ちに億劫になった事で、誰かを救えたり、支えになれる機会を捨てた自分にずっと恥を感じています。ただ闇雲に正直に全ての想いを押し付けるのではなく、状況を理解した上で自分の意見を提示する事は“信念としてのこだわり“なのか“個人のエゴやわがまま”なのか…永遠のテーマであります」とつづった。