歌舞伎俳優の松本幸四郎(49)が14日、大阪市内で「七月大歌舞伎」(7月3~24日、大阪松竹座)の取材会に出席した。
昼の部では「八重桐廓(くるわ)噺 嫗山姥」「浮かれ心中」を、夜の部では「堀川波の鼓」「祇園恋づくし」を上演。幸四郎は「堀川波の鼓」をのぞいた3作品に出演する。
演じる3つの役は、幸四郎にとって初めてのものばかり。それでも「プレッシャーを楽しみに変えて頑張っている」という。
演目のひとつである「祇園恋づくし」は、京都と江戸の意地の張り合いが見られる作品だ。
幸四郎は、実は上方の芝居が好きだという。
「東京の芝居は比較的ヒーローものが多い。強いものは完全無欠みたいな。でも上方は二枚目でも金が無いとか、何か短所がある人が主人公になるものが多い気がする。そこが人間らしくて好きです」
上方文化の魅力をこう説明する。さらに…。「全世界の中で一番好きなのは大阪」。幸四郎は、冗談っぽく笑って言った。
「舞台と客席の関係がストレートな感じがする。喜ぶときはみんなで喜んで、ちょっとうまくいかなかったときはそれもストレートに伝わってくる。そこが気持ちいいです」
「七月大歌舞伎」には幸四郎のほか、その上方歌舞伎から片岡仁左衛門も出演する。幸四郎は「楽しい時間を過ごしてもらうためにおもてなしします。人間のパワーを勇気として伝えたい」と意気込んだ。【竹本穂乃加】



