YMOメンバーのミュージシャン細野晴臣(74)が24日、2019年以来3年ぶりライブとなる「細野晴臣 大阪中之島公演 2022」を、大阪市中央公会堂で開催した。

音楽活動開始から50年を超えた今も、国内外で高い評価を受けている細野の、2017年のツアー以来の大阪公演で、チケットも即完売。最初に出演したのは、細野と交流のあるお笑いタレント、ゆりやんレトリィバァ。前回の大阪公演にも出演しているゆりやんは「細野晴臣の秘密」をテーマにしたラップを披露するなど、「ゆりやんワールド」全開で会場を笑いに包んだ。

その後、ジム・オルーク×石橋英子のユニットや、原田郁子&角銅真実によるユニット「くくく」出演後、細野が登場。暗転の中で姿を見せた細野は、大きな拍手が鳴り響く中、くくくの二人を呼び込み「暑い中、来ていただいてすみませんね、暑いのは僕のせいじゃないけど・・・」と笑いを誘い、「Daisy Bell(Bicycle Built for Two)」からライブをスタートした。

19年のアメリカ公演とその年末のイベント以降、楽器を触ることがなかった、という細野。今回のライブのためにギターを練習したことなどに触れつつ、「今日は講演会だからたくさんしゃべらないと」と照れたような細野節で笑いを誘った。

細野はさらに「今、実はレコーディングをしていて」と新作制作に入ったことを話すと、会場は拍手喝采。「年内、間に合うかな」と少しとぼけるように語った。

11年リリースのアルバム「HoSoNoVa」の収録曲「ラモナ」「悲しみのラッキースター」「バナナ追分」などや、細野が愛するカヴァー楽曲を、くくく、途中打楽器でサポートに加わったユウタ(the jingle workshop)と共に披露、最後はジム・オルーク、石橋英子も加わり、「Watering a Flower」をセッションし、本編が終了した。

アンコールでは細野が1人でひょうひょうと再登場。1973年のファーストソロアルバム収録曲「ろっかばいまいべいびい」を披露し、幕を閉じた。