サザンオールスターズ桑田佳祐(66)が25日、TOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(土曜午後11時)に出演し、年内で活動に区切りをつける方向のシンガー・ソングライター吉田拓郎(76)についてコメントした。

桑田は「拓郎さん、何か細い人ですよね。豪快に見えるイメージあるんですけど。拓郎さん目標に、憧れて音楽やってきた人、私もそうですけど、いっぱいいます」と話すと、「おとこ気とかカリスマ性という感じの人じゃなくて、もっと細い、甘酸っぱい、手の届きそうな、頼りになる兄貴のような人物でして。拓郎さん、私もファンでございます。よく言われるけど、マイナーだったフォークシーンに革命的なメロディーとか歌詞とかポップスのイメージを吹き込んだと言われてますけど。私は高校1年の時ですよ、『元気です。』かな、『人間なんて』…その風を真正面に受けて、夢を見せてもらいました」と回想した。

拓郎に実際に会った際のイメージも告白。「お会いして、豪快とか腕っぷしが強そうみたいなイメージがない? 怖いかな、とか思って。(でも)親切で頭良くて、こんな若造にも気を使っていただける、すてきな人でした。吉田拓郎、偉大です。ご本人にしか分からないことがあると思いますけど、とりあえず、お疲れさまでございました。ありがとうございました。うちの原由子も大ファンです」と言うと、拓郎の楽曲「旅の宿」をオンエアした。

桑田はこれまでに、拓郎から音楽的影響を受けたことを公言してきた。サザンの85年のアルバム「KAMAKURA」では拓郎への思いを込めた「吉田拓郎の唄」も収録。03年のツアーでは、当時肺がんが発覚した拓郎に向けたエールに歌詞を変えた同曲を披露した。

拓郎は7月21日放送のフジテレビ系「LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP」をもって最後のテレビ出演となる。今月29日発売のアルバム「ah-面白かった」をもって「52年のアーティスト活動にピリオドを打つ」ことも各所で表明。月1回放送のニッポン放送「吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」も年内で終了する方向となっている。