自民党の国会議員による議員懇談会の会合で「同性愛は後天的な精神の障害、または依存症」など、LGBTら性的マイノリティーに対して差別的な内容の文書が配布されていたとされる報道を受け、ネット上で物議をかもしている。

日本文学研究者のロバート・キャンベル東京大名誉教授は29日、ツイッターで「転向治療という非科学的で危険極まりない偽『医療行為』。それを推奨する冊子が国会議員262名が会員に名を連ねる『神道政治連盟国会議員懇談会』で配られているという」と報道に言及。「自民党の『理解増進』など、所詮こんな思想の隠れ蓑になっているかと思うと身の毛がよだつ」と嫌悪感をあらわにした。

元プロ野球巨人軍投手の桑田真澄氏(53)の次男でアーティストのMatt(27)はインスタグラムのストーリーズで「同性愛が依存症って 何の話? この大馬鹿者」と激怒。劇作家で演出家の鴻上尚史氏は「これが昭和ではなく、令和の今であることに暗澹たる気持ちになります」とした。

モデルの三吉彩花はインスタグラムのストーリーズで「なぜこうなってしまう?もちろん様々な意見があるのが当たり前だと思うけど 決めつけるのは違うのではないでしょうか。まだこんなこと言ってる人がいるのかと思うと残念すぎる」と批判。作家の平野啓一郎氏はツイッターで「与党が恐ろしい極右政党の国。選挙でこの現実を直視した投票行動をすべき。マスコミは看過すべきじゃない」と訴えた。