松重豊(59)が1日、NHK名古屋放送局で行われた嵐松本潤(38)主演の23年NHK大河ドラマ「どうする家康」の取材会に出席した。

松本演じる徳川家康の家臣団の1人、石川数正を演じる。古参として家康の信頼も厚いが、やがて豊臣秀吉の元に出奔する役どころとなる。歴史好きの松重は「裏切ったわけでもないし、謎に包まれている。どういう理由で(秀吉に)行ったのか、今回役を引き受けた最大の魅力。脚本の古沢良太さんが非常に面白く描き出すんじゃないか」と展開に期待した。先月21日にクランクインしたばかりで撮影も序盤だが、松本に対しては「今はひたすら殿に尽くしておりますが、いつ心変わりするか」とニヤリ。「怖いんですよ~」とおびえる松本に、「裏切ります、必ず」とすごんで笑わせた。

また、作品が現代に伝えることについては「家康は敵を切り捨てる思考ではなく、部下に取り入れたり、多様性に富んでいる。SDGsを考える時、家康の判断は訴えかけるものがあると思う」。この日はよろい姿での登壇となったが、ここ数日の酷暑での撮影がこたえている様子。戦国時代の人々に心境を重ね「こんなもの早く脱ぎたい。早く平和が来てくれという思いで、僕は過ごしている、そう思っていた人も多いと思う。この乱世に決着をつけてくれと。それが全ての人の夢と希望だったと思う。それをかなえたのが家康。家臣団の僕らとしては、『今川だ信長だ』と言っているよりも、この甲冑(かっちゅう)を脱がせてくれ!という思いにとらわれている」と本音を明かしていた。

大森南朋(50)山田裕貴(31)も登壇。