なにわ男子の道枝駿佑(19)女優福本莉子(21)が6日、都内で、ダブル主演する映画「今夜、世界からこの恋が消えても」(三木孝浩監督、29日公開)七夕願い事イベントに出席した。

眠ると記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患った女子高生・日野真織(福本)と、真織を献身的に支えながら自身も秘密を隠す同級生・神谷透(道枝)によるラブストーリー。

道枝と福本は爽やかな浴衣姿で登場した。映画初主演の道枝は「切ない物語だけど、めちゃくちゃ前向きになれる作品。お話を聞いた時はシンプルにうれしかったです」。20歳で公開を迎えることには「10代最後の映画で、20代に入って初の主演。これからの人生でターニングポイントになる作品に出合えた」と笑顔を見せた。

2人は昨年10月期のテレビ朝日系ドラマ「消えた初恋」で共演。福本は当時、道枝と「『次の作品も一緒だね、頑張ろうね』と励まし合いました」と話したことを振り返り、「きっとこの作品が私の代表作になるんじゃないかな。いいものにするぞという皆さんの気持ちを感じましたし、私も自分のベストを尽くそうと思っていました」と手応えを語った。

ストーリーにちなんだ「忘れられない記憶」というトークテーマでは、なにわ男子としてのデビューが決まった昨年7月の横浜アリーナ公演を挙げた道枝。「人生で一番記憶に残っています。本当に何も知らなかったので、急に真っ暗になって、スクリーンに『デビュー決定』と文字が出た時は涙が出て。気付いたらメンバーと円陣を組んでいたり」とインパクトの大きさを振り返った。一方で「その瞬間の記憶はないんです、泣きすぎて。後から映像を見ると、こんなことをしてたっけ? と。強烈すぎました」と苦笑した。

16年「東宝シンデレラオーディション」でグランプリを獲得し芸能界入りした福本も、同オーディションが最も記憶に残っているといい「人生が180度変わった瞬間でした。でも私も記憶飛んでるんです。道枝さんと同じで、強烈すぎて覚えてないんです」と同意して笑った。

イベントでは、それぞれが短冊に書いた願い事を披露した。道枝は「たくさんの方々の心の中で忘れられない作品となりますように」。福本は「映画の初日を大阪で迎えたい!」と記し、「2人とも関西出身なんです。『大阪でやりたい』とここで言ったら、かなうんじゃないかなと。いろんな大人に届いたらいいな」と願っていた。