上方落語のファン感謝祭として毎年9月に大阪・生国魂神社で開催されている「彦八まつり」について、上方落語協会は9日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年も同神社での開催は見送ると発表した。

これで3年連続、上方落語ゆかりの神社に落語家、ファンが集う感謝祭は見送りとなった。

同協会の笑福亭仁智会長は「3年ぶりの現地開催を目指し、実行委員を中心に準備を進めてまいりましたが、生国魂神社との協議の結果、このところの感染者の増加や、諸般の事情により、今年度も神社での開催を見送ることといたしました」と、書面で説明した。

昨年も準備を進めていたが、現地開催は実現できず、オンラインによる「デジタル彦八まつり」などが行われた。今年については「現段階では、現地での開催見送り以外、何も決まっていない」(同協会)という。

例年なら、上方落語家による高座のほか、境内でのイベント、一門ごとの屋台などでにぎわう感謝祭は、今年もコロナ禍で断念となった。