歌舞伎俳優片岡愛之助(50)が15日、「日本怪談歌舞伎(Jホラーかぶき)貞子×皿屋敷」(10月3日から、大阪松竹座)の制作発表会を都内で行い、Jホラー界の人気キャラ、貞子が登場するサプライズに大喜びした。

ともに「井戸」が重要なモチーフとなる皿屋敷と貞子が歌舞伎でコラボし、古井戸を通じて時空を超えた物語が展開する。

大のオカルトファン、ホラーファンという愛之助は、「僕が貞子をやらせていただけるのかと思った」と笑顔。貞子が登場する「リング」シリーズを初めて見た時を振り返り「衝撃でした。怖くて夜中トイレに行けないような、頭を洗っていたらそこにいるんじゃないかとしばらく怖かった」。このほどあらためて映画を見たとし、「貞子、仲間由紀恵さんだったんだと。仲間由紀恵さんが出てくれるのかと思ったが、そうではないみたい」と笑わせた。

異色コラボについて「歌舞伎というのは、現代の最先端のことをしてかぶくこと。全力でかぶいて盛り上げてきたい」。貞子の人気は海外でも高く「できれば海外公演をという夢もある」と話した。

この日は、会見の途中で貞子が登場するサプライズ。暗転した会場が明るくなると背後に貞子がおり、愛之助も大感激。撮影タイムでは、スマホ持参の貞子が愛之助をセルフィーの撮影に誘い、仲良く自撮り。貞子が愛之助に歌舞伎の「みえ」を教わるるひとときもあった。

貞子の意気込みは、「リング」の原作者、鈴木光司氏が書面で寄せた。「偉大な先輩、お菊さまと共演できることを貞子はことのほか喜んでいます。これで一人前の幽霊になれると感無量です」などと紹介された。