山崎紘菜(28)が9日、都内のTOHOシネマズ日比谷で行われた映画「LOVE LIFE」(深田晃司監督)公開記念舞台あいさつに登壇。

イタリアで開催中のベネチア映画祭コンペティション部門に出品され、同映画祭で公式上映が行われた5日は「長野の田んぼにいたんですけど」と明かし、笑った。

ベネチア映画祭には、主人公妙子を演じた木村文乃(34)と、妙子の元夫パクを演じたろう者の俳優・手話表現モデルの砂田アトム(45)が参加。妙子の夫二郎を演じた永山絢斗(33)と二郎の元恋人・山崎を演じた山崎は、スケジュールの都合で参加できなかった。

ベネチア映画祭への不参加について質問が飛ぶと、まず永山が悔しそうな表情を浮かべつつ、口を開いた。「楽しそうですね。僕は撮影してましたけど。今ごろ、ベネチアにいるんだろうなぁ…と思って携帯で拝見しました。どうにかしてもらいたかった。この仕事をしていても一生に1回、あるかないかだろうと思うし、残念」と悔しそうに語った。

山崎も「本当に行きたかったですね。うれしい瞬間を、皆さんと監督と共有したかったなって思いました」と続いた。その上で「長野の田んぼにいたんですけど。空を見ながら、あぁ…皆さん、ベネチアなんだなって思いながら、お仕事してました。でも、気持ちは1つでしたね」と笑みを浮かべた。

山崎は、深田晃司監督(42)が愛し、映画を着想した楽曲「LOVE LIFE」の歌詞「どんなに離れていても 愛することはできる」にちなみ、愛するものについて聞かれると「お母さんの手料理が良くて」と即答。その上で「すごく不思議だなと思うのは、味覚は年齢が変わると、嫌いなものが好きになったり、濃い味が好きだったのが薄い味が好きになったり、変化すると思うんですけど、それだけは体に染み付いているのか、たまに無性に食べたくなるし、いつ食べても恋しい…これだなと思う」と答えた。そして

「今日、ちょっと母、来てるんで…すっごい恥ずかしい。今、めっちゃ恥ずかしい。探さないで、緊張しちゃうんで。号泣している人がいたら、私の母です」

と、母が客席にいることを明かし、照れ笑いを浮かべた。