タレントのバカリズム(46)が、千葉テレビ(チバテレ)で20日に放送された「白黒アンジャッシュ」(火曜午後10時)に出演し、アンジャッシュ渡部建(49)が19歳の頃から、かわいがってくれた先輩だと明かした。一方で、ひところから、渡部から距離を置かれるようになったと振り返った。渡部は、その理由が「圧倒的な才能の差を、見せつけられるのが嫌だったから」と明かした。

バカリズムは、番組の冒頭で「渡部さんは先輩で言うと、最初に話しかけてくれたのが設楽さんで、その次に話しかけてくれたのが渡部さん」と、バナナマン設楽統(49)の次に渡部が仲良くしてくれた先輩だと明かした。その上で「19歳…デビュー間もないライブ2回目くらいの時に『君、面白いね』って言って近づいてきた。結構、ネタの話もしたりして」と続けた。

渡部は「最初、見た時、ウワッと思った。先輩という立場にして、ちょっと、すり寄っていったかも知れない」と、当時からバカリズムの才能を感じていたと語った。

さらに、バカリズムは「結構、僕はかわいがってくれている先輩ってイメージだったんですよ。その後、ライブで会っては話すし、日村(勇紀)さんと渡部さんと3人で明大前の居酒屋に行って、他の芸人の悪口を言ったりで、渡部さんは慕っていた」と、親密なエピソードを明かした。ただ「そうしたら急に、アンジャッシュが『エンタの神様』とかバーンッと出るようになってから、僕と、ちょっと…何か、渡部さんが俺を避けている」と、急に渡部に避けられるようになったと振り返った。

渡部は番組の終盤で「何で、距離を置いたか…」と、バカリズムと距離を置いた理由を語り始めた。

渡部 ある時、本当に、お世辞でも何でもなく、圧倒的才能の差を知るのよ。バカリズムも、バナナマンとかも。ライブを見に行かなくなる。見ると、もう、自分の気が保てないから、バカリズムのネタを見るのやめよう、バナナマンのライブ、行くのやめよう。途中からは、東京03のライブも行くのも、やめようみたいな。見ちゃうと、何やっているのよと…圧倒的な才能の差を、見せつけられるのが嫌で嫌で、俺は、ちょっと距離を置くようになるわけ。嫉妬するんじゃなくて、俺らが出来ることは大衆性だと言い聞かせて、ちょっと統…バナナマン2人とも、ちょっと距離を置くんだよね。あんなに遊んでいたのに。何となく、同じ仲間の振りしてきたけど、途中から、あれあれって…。

渡部の話を聞いていた相方の児嶋一哉(50)も「くりぃむの上田さん(くりぃむしちゅー上田晋也)とか、ずっとお世話になっているけど、ものすごい人だということが、ドンドン分かってきて、一緒にいるのが、つらくなってくるんだよね。何で、こんなに差があるんだろうと…」と同意した。

バカリズムが「その当時、圧倒的にアンジャッシュさんの方がテレビに出ているじゃないですか?」と突っ込むと、渡部は「それが、また、つらいのよ。俺らが仕事もらったり、ネタ番組で評価されているのも、つらいわけ。途中、バカリのネタも見なくなった」と吐露した。バカリズムが「あっちの世界に行ったら。あまり、こっちとはコミュニケーション取らないのかなと」と問いかけると、渡部は「ちゃんと、みんなライブをしている。俺らは、ライブもネタも、ちょっとかまけるようになったりとか…見ていてまぶし過ぎて…というのが本音。そういう思いよ。このタイプは、このまま舞台シーンで、ある程度の評価を得て、というタイプなのに、ちゃんとテレビに出てきている。すごい」と、バカリズムを絶賛した。

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