アルピニストの野口健氏(49)が21日までにツイッターを更新。「世界遺産」や「ミシュランガイド」などの“ブランド”に関心が高い日本の風潮に違和感を示した。

野口氏は、自身が清掃登山を行ってきた富士山が世界遺産登録された当時の思いを語ったインタビュー記事を貼り付け、「富士山が世界遺産に登録され『お祭り騒ぎ』の雰囲気に違和感を覚えていたのは事実。世界遺産に登録された事で『長年行ってきた活動がパーになるかも』と不安でしたね」と振り返った。

「でも、やっぱり、日本人は『世界遺産』というブランドが大好きなんですね」「個人的には世界遺産というのはヨーロッパのブランドであり、そんなものに飛びつく必要はないと。富士山は富士山である。所詮は世界遺産。そんなものに、飛びつき、浮かれている風潮にいやはやと」と、世界遺産に対する自身の考えを示しつつも、「世界遺産になったことで、結果、富士山の自然保護が前に進むのならば、それはそれで歓迎したい」とした。

また、「『世界遺産』と同じように『ミシュラン』って、なんで、あんなものに皆が振り回されるのかわからない」と、レストランやホテル等を評価・案内するガイドブックにも言及。「何故にタイヤのメーカーに日本の食文化を採点されるのかと。まあ~彼らは勝手にやればいいのですが、問題は日本社会の中でミシュランが発表した基準に乗っかってしまうこと。情けな…と悲しくなる」と吐露した。