学校あるあるネタで知られ、TikTok(ティックトック)フォロワー約130万人を誇るお笑いコンビ、土佐兄弟が23日に、神奈川・Zepp Yokohamaで、大規模ライブイベント「土佐兄弟の青春文化祭2022~Zったい忘れられない1日をキミに~」を開催する。コロナ禍で学生生活を満喫できなかった全ての人を対象に、音楽、笑い、クイズなどさまざまなエンターテインメントを届ける。

文化祭開催にあたり、卓也(34)有輝(27)のそれぞれ母校で有志を募り、イベント会場に設置するアーチ制作などの協力を仰いだ。このほど、2人が母校に帰って、リアル文化祭さながらに作業を実施する様子を取材した。

この日、2人が訪れたのは有輝の母校、東京・専修大付属高校。2人の学校あるあるTikTok(ティックトック)の撮影などでも協力しており、今回のオファーを快諾した。有輝が高校3年時の学年主任で、現在教頭の長谷川素道先生は、「当たり前ですよ! 何しろ2人とも人柄がすばらしい。全面協力です。生徒たちもうれしいと思います。特に今の3年生はコロナ禍で文化祭を一度も経験していないので」と教え子の凱旋(がいせん)を喜んだ。

アーチ作りには、同校3年生18人が集まった。放課後にぞろぞろと集まると、有輝、卓也を中心に輪になって、その日にやるべきことを確認。荷物を取りに行って、多目的室にブルーシートを敷き、それぞれの持ち場で作業を開始した。

グループに分かれ、段ボールにペンキを塗ったり、紙に土佐兄弟の等身大の絵を描いたりする。グループ内でおしゃべりが盛り上がり、作業がなかなか進まないのもリアルな文化祭作業のようだった。

有輝の等身大の絵を担当していた本間小雪さんは「友だちがこれに行きたいっていっている話をお母さんにしたら、行ってくれば? と背中を押されて決めました」と参加の経緯を明かした。文化祭の経験はないが、得意の美術を生かせると、有輝の似顔絵の下書きを担当した。「3年間で一番の思い出になりそうです」。

ともに作業する大山悠里さんも「テレビとかで芸能人が学校に来るとかいいなって毎回なっていた。まさか自分たちがそうなるとは。だいぶうれしいです。(2人とも)話しかけてくれて優しいです。参加してよかったです」と偉大なOBをみた。

午後3時15分から午後7時までみっちり作業。最後は2人とのサイン、写真タイムで盛り上がった。

有輝は「10年ぶりに母校に帰ってきてまた文化祭の準備をするとは思わなかった。めっちゃ楽しかった。最高でしたよ。生徒の誰かが『マジで終わりたくない。一番の思い出かもしれない』って言ってくれたことが、めちゃくちゃうれしかったです。よみがえりました。専修最高!」。

卓也も「ぼくらの思い出にもなりました。終始純粋な時間を過ごさせていただいた。うれしかったのは、ふと聞こえてきた言葉で、『これを機に私たち仲良くなれるよね』って。なんてすてきなんだと。コロナ禍でなかなか素顔もわからない、学食でご飯も食べられない。その中でこういうつながりができたのはすごくうれしい。やってよかった。一番の収穫です」と充実感を漂わせた。

◆「土佐兄弟の青春文化祭2022~Zったい忘れられない1日をキミに~」◆ 土佐兄弟と親交の深いゲストが「土佐兄弟のクラスメート」という設定で、さまざまな企画を展開し、失われた青春を取り戻す。第お笑いトリオ四千頭身、伊沢拓司率いるクイズ集団QuizKnock、YouTuberでモデルのねお、お見送り芸人しんいち、Da-iCEの工藤大輝、フレデリック、お笑いコンビ、アイデンティティらの出演が発表されている。