女優とよた真帆(55)が22日、都内で行われた第44回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2022」表彰式に最終審査員として登壇した。今年3月に亡くなった、夫で映画監督の青山真治さん(享年57)に触れながら、「映画にはマジがあると思う」と語った。

青山さんは今年3月に頸(けい)部食道がんで亡くなった。同アワードの講評の際、映画監督の三島有紀子氏(53)によって「生きていれば、いいことも嫌なこともある。でもほっておいても、俺たちはまた作る」という青山さんの言葉が紹介された後、とよたもステージへ上がった。

17人の若き映画監督たちへ向け、「映画を命がけで撮ってきた、人生の全てをささげた青山真治の横にいた者として、映画にはマジがあると思うんです」と語りかけた。グランプリ受賞作「J005311」を製作した河野宏紀監督(26)の作品について「私はすごくマジを感じた」と絶賛。さらに「河野監督は20代ですけど、私は人生をちょっと先に生きているだけの人間なので。ほんとに尊敬しました」と続け、あらためて敬意を表していた。

今月23日から都内の国立映画アーカイブで、同フェスティバルの特別企画が開催され、「月の砂漠」など、青山真治さんが製作に携わった5作品が上映される予定。