木版画家としても活動している歌手ジュディ・オング(72)が25日、東京・新宿の京王プラザホテルで行われている「井上勝江と仲間たち展」を訪れた。

自身も出品しているジュディは、車いすで生活しながら絵を描き、「介助犬に花束を」という絵画を展示している山内稔氏(50)と初対面した。

山内氏は2000年(平12)のバイク事故で車いす生活となり、一時は好きだった絵を描くことからも離れた。その後、介助犬との生活をきっかけに、12年から絵を再開。17年と20年には「あいちアール・ブリュット展」で優秀賞を受賞している。

09年から「介助犬サポート大使」を務めるジュディが橋渡しをして、木版の師匠である井上勝江氏(90)が主催する同展に山内氏の絵画が展示された。

山内氏は「すごいことすぎて実感がわきません。元々は内向的でマイナス志向でしたが、前向きな介助犬のおかげでポジティブになれました」。

ジュディは「今回の話は素晴らしいことです。もっともっと介助犬のことを知ってもらうためにも頑張ります」と話していた。

展示会は28日まで。