歌手として活動する桜ゆかりが26日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社に来社し、8月17日に発売されたニューシングル「再会の瞬間(とき)」のPRを行った。

桜は13年に「海峡みれん」でデビュー後、16年には「祝杯」をリリース。3年に一度曲を出す予定が、新型コロナウイルスの影響を受けて19年は断念し、タイミングをみて6年ぶりの発表となった。

「再会の瞬間」は、「再び皆さまにお会いしたい」という気持ちが込められており、アップテンポで元気が出る楽曲に仕上がっている。今回の作詞は、北島三郎ら数々の歌手にも提供している作詞家・伊藤美和が担当しているが、これは「伊藤先生の詞がすごく大好きで、できたら作っていただきたい」という桜の思いから実現した。

コロナ禍でリリースは遅れたが「(19年だったら)違う曲で作っていたかもしれない」と巡り合わせを感じていた。

また、カップリング曲となっている「希望へ続く道」は、つらいことがあっても一歩ずつ前を向いて進んでいこうという人生の応援歌。桜が「ゆずさんの『栄光の架け橋』が大好きで、そういう曲を作っていただきたいです」という希望を伊藤に伝え「では、ゆずさんの女バージョンで作りましょう」との答えで誕生した。作ってもらった時は「ゾクゾクゾクとした」とうれしさを表現した。

また、これまでオリジナルソングでは演歌を歌ってきた桜にとって、全くジャンルの違う曲となっている。あまりにもイメージが変わるため、伊藤にも「大丈夫?」と心配されたが、曲を聴いて「こういう曲を歌ってほしかった。良い曲を作ってもらったね」と声をかけてくれるファンもいると言い、新たな桜の一面もみられる一曲となっている。

今回の表題曲とカップリング曲、実は録音段階までは逆でリリースするつもりだった。「再会の瞬間」は、キャンペーンなどに行った際の最後に「今日はありがとうございました」という意味を込めてラストソングで歌う一曲として推したかったという。だが、発売前に客の前で歌った際にハモってくれるなど、非常に盛り上がったため直前で入れ替えた。

どちらにしても、桜の魅力がたっぷりと詰まっている。聴けば元気を与えてくれる最新曲だ。