橋下徹氏が27日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜午後1時55分)に出演し、安倍晋三元首相の国葬についてコメントした。

安倍氏について、「個人的な思いは別としても、内閣総理大臣という職をあそこまで長期にわたってあられて、毎日が命を狙われるような中で、日本を引っ張っていただいた安倍さんには本当に感謝しておりますし、私的な家族葬は終わられましたけども、改めまして安らかにお眠り下さい、本当にありがとうございましたという思いでいっぱいです」と思いを明かした。

続けて「ただ、ここまでこの儀式を見て、いろんな方のコメントも聞かせてもらって、強く日本の国っていうのは背骨がないんだなって強く強く思いました」とした。「安倍さんのような人物に対して亡くなられた場合、ぼくはそこに死を悼み、礼を尽くすというのは国家としては当然だと思います。政治家として、やってこられたことに賛否はあるにせよ、国家のリーダーが亡くなられた場合、悼み礼を尽くすというのは当たり前のことだと思うんですが、これを今まで戦後77年こういうことを考えてこなかった。国家に貢献した人に対してどう国民は礼を尽くすのか考えてこなかった。急にこういう儀式をやるときに、岸田政権、自民党が誤ったのは、これを簡単に国葬と名付けたことですね」と問題点を指摘。

さらに「岸田政権はなるべく国民を巻き込まないようにこの儀式をやろうとしている。これは完全に実態は内閣葬ですよ。であれば、内閣葬というのをはっきりいって、全額国費でやる、だけど内閣葬で安倍さんに礼を尽くしましょうということでよかったのではないか。ぼくは国葬賛成派です。国葬やるんだったら、やったらいいんです。ただ、こんな形の国葬は、日本の国の国葬としては嫌ですね。国葬というからには、国民全員を巻き込んで、国民全体に弔意は強制しないけど、弔意を求めるくらいをやるのが国葬。イギリスの国葬もエリザベス女王が亡くなられて、全土で2分間の黙とう、全国民が黙とうしました。国葬という限りはそこまでのもの。それができないのであれば、ぼくは内閣葬、そこははっきり区分けできない日本の政治、国家の背骨というところが本当にない国というのを感じて残念で仕方ないです」とコメントした。