漫画家の小林よしのり氏(69)が29日、ブログを更新。安倍晋三元首相の国葬で献花に訪れた一般人の人数について「統一教会の動員で十分集まる」と指摘したことによる反響を受け、「もう少し配慮するべきだったかもしれない」と反省するも、「わしは、嘘をつくのが超苦手なのだ」とつづった。

小林氏は28日のブログで、賛否が別れていた国葬でおよそ2万3000人の一般人が献花に訪れたことについて「統一教会の動員で十分集まる」と指摘し、「統一教会の権力浸食問題は、そういう邪推や偏見を生んでも仕方がないということなんだ」と私見を述べた。

続く投稿でも「国葬で2万人か。少ないなー」と感想を述べるとともに、「統一教会の動員で集まった人数じゃないかとからかったら、ネトウヨが怒り狂ってる。馬鹿だねー」と反響に言及。「じゃもっと言ってやろう。コミケなら1日10万人が集まるのに、国民の巨額の税金を使ってやった国葬が、たったの2万人か!巨人戦なら東京ドームに4万人、集まるらしい。なのに国を挙げて交通規制して、大騒ぎでやった国葬がたったの2万人とはこれいかに?少ないな~~~~~~~~~」と指摘し、「献花する女性が、統一教会のサギ商品のペンダント付けて、テレビのインタビューに答えてるんだから、バレバレじゃん!2万人なら、自民党葬でよかったじゃないか!」と私見を述べた。

29日の投稿では、自身の発言がネット上で拡散されて炎上騒ぎとなったことに触れ、「わしが書いた『献花が2万人は、国葬にしては少なすぎる』というシビアな見解が、安倍マンセーのプライドを痛く痛く傷つけてしまっていたのだ。彼らは国葬の献花の列を見て、『これがサイレントマジョリティーだ』『報道は偏向だった」と大喜びしていたから、その幻想を打ち砕いてしまったことは申し訳ない。しかもわしは『統一教会の動員があるはず』と普通なら誰でも考えそうなことを書いてしまった」と“反省”。「もう少し配慮するべきだったかもしれない」としつつも、「しかし、『王様は裸だ!』の反権威主義でやってきたわしは、嘘をつくのが超苦手なのだ。これからも真実しか言わないだろう」と宣言し、「国葬に献花のために並んでいた人々は、たったの2万人!『国葬』にしては少なすぎた」と繰り返した。