4人組バンド、King Gnuの楽曲「Stardom(スターダム)」が「2022NHKサッカーテーマ」に決定したことが6日、渋谷の同局で行われた会長会見で発表された。

16日に総合で放送の「天皇杯サッカー決勝戦(広島-甲府)」(午後1時50分)から使用され、11月20日に開幕するサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の中継番組などでも流れるという。

勢いに乗るバンドのナンバーが、W杯を盛り上げ、森保ジャパンも後押しする。同曲を作詞作曲した常田大希(30)は、19年のラグビーW杯日本大会の会場で流れ、“勝ち曲”としても話題となった「飛行艇」を引き合いに「あちこちのスポーツ会場や、さまざまなスポーツ選手たちが入場曲やテーマソングとして用いてくれました。その光景を目の当たりにした時『そうだ! 1戦1戦に全身全霊をかけるスポーツ選手はもちろんのこと、大変な時代を生き抜く全ての人々の、今日を生き抜くエネルギーになるような曲を俺は鳴らしたかったのだ』と気付きました」。そう思い立って制作したのが、今回の「Stardom」だった。コーラスには代表サポーターも参加したという。

常田は「この楽曲が皆様のそういった存在になってくれたら幸いです」。同局担当者も、同グループを選んだ理由について「若者に人気のグループ」としつつ「W杯だけでなくサッカー全体の盛り上げにつながれば」と期待している。

◆King Gnu(キングヌー) 常田大希(30)勢喜遊(30)新井和輝(29)井口理(29)による4人組ミクスチャー・スタイルバンド。常田が15年に「Srv.Vinci」という名で活動を開始し、その後、メンバーチェンジを経て、17年4月26日にバンド名をKing Gnuに改名。19年に「白日」でブレークし、同年にNHK紅白歌合戦初出場。来月19~20日には初の東京ドーム公演を控える。