英王室のウィリアム皇太子(40)と共に公務で北アイルランドを訪問中のキャサリン皇太子妃(40)が6日、集まった観衆からやじを受けるも笑顔で対応したことが称賛されている。

米Usウィークリー誌によると、東部アントリム州の港町キャリックファーガスを訪れた際にキャリックファーガス城外で2人を歓迎する人々と握手しながら言葉を交わしていたキャサリン皇太子妃に、ある女性が手を強くつかみながら「お会いできて光栄です。でも、あなたは自国にいる時の方が良かったですね」と声をかけたという。携帯電話で撮影しながら女性はさらに「アイルランドはアイルランド人のものです」と強い口調で続けたことで周囲に一瞬緊張が走ったが、皇太子妃は冷静さを保ち、笑顔を絶やさずその場をやり過ごし、そのまま次の人とあいさつを交わした。

この様子はSNSでも拡散され、王室の政治不介入の姿勢を貫いたキャサリン皇太子妃に、「プロの対応」と称賛の声があがっている。

北アイルランドはイングランドやスコットランド、ウェールズと共にイギリスを構成しているが、1920年代にアイルランドのイギリスから独立に際してイギリスに残った北アイルランドを巡っては、イギリスとアイルランドの間で領有権問題として今も論争や対立が続いている。エリザベス女王が先月8日に死去したことを受けて皇太子になって初の公務で訪れたのが、そんな何世紀にもわたるアイルランドとの対立問題を抱える北アイルランドとなったが、その後は大きなトラブルもなく、ベルファストにあるマーケットではカクテル造りに挑戦するなど順調に公務を続けたという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)