NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)で源実朝を演じる柿澤勇人(35)が、このほどオンライン取材会を行った。

源頼朝(大泉洋)と北条政子(小池栄子)の次男で、3代将軍の実朝役を務める。出演前から脚本三谷幸喜氏にとって思い入れの強いキャラクターと聞いており「三谷さんが『世間に認知されていない本当の実朝を書きたい』とおっしゃっていた。プレッシャーを感じながらもたくさん資料を読み、台本を読み込んで現場で戦いました」と振り返った。

将軍としては大人しく、繊細な人物として描かれるが、宋(中国)への渡航を計画するなど政治家としての資質も持っていたとされる。柿澤は「勝手に船を作って勝手に失敗して、頭の悪い将軍と言われたりするけど、そんなことを気まぐれでやるわけがない。鎌倉のことを俯瞰(ふかん)して、自分の立ち位置や力のなさを謙虚に受け止めて、周りの力もちゃんと借りなきゃと感じていたのかな」と話す。

和歌を愛した人物としても知られ、特に日常の風景から発想を得た歌にひかれるという。柿澤は「実朝は派手じゃない。素朴でピュアな部分がある。頼朝、頼家の血を引いているとは思えないくらい」と笑いつつ、「性格と和歌がリンクしているのかな」と語った。

12年「平清盛」、14年「軍師官兵衛」に続く3度目の大河出演となった。過去2作では「かんじゃいけない、失敗しちゃいけないと緊張感を勝手に持ってしまっていた」と自分を追い込んでいたが、今作では「大河の現場とは思えないくらい、変な緊張がない。アットホームですごくありがたい」と力を抜いて臨めているという。

主演の小栗については「長い期間主役としてやらないといけないし、義時も難しい役。普通は自分のことでいっぱいいっぱいになるはずだけど、周りへの視野を広く持って、スタッフ、キャストに話しかけてくれる」。クランクイン時、小栗が使い捨てマスクに「実朝ようこそ」と書いて出迎えてくれた心遣いにも感謝し「それだけで僕もうれしい。みんながハッピーになるようなやり方で勉強になるし、刺激になる存在です」と笑みを浮かべた。