20日にバイリンガル絵本「ハナミズキ A Hundred Years」を出版する歌手一青窈(46)が19日、東京・新宿の紀伊国屋書店で、広島在住の米国人翻訳家で作家のアーサー・ビナード氏(55)とミニトークショーを開いた。

02年に発売して250万枚を売り上げた一青の大ヒット曲「ハナミズキ」の世界を絵本にした。ビナード氏が英訳して、絵本作家のねっこかなこ氏が絵を描いた。

「ハナミズキ」の作詞も担当している一青は「何回も英訳にトライしたんですけど、納得できるものができなかった。アーサーさんが書いた(詩人の)中原中也のものを読んで、出版社に電話して『一青窈ですけど、アーサー・ビナードさんに用があります』と。1年後に公衆電話から電話があって、英訳を頼んだ。そして、3年くらいたってから、公衆電話から電話があって『出来ました』と。『何が?』と答えてしまいました」と笑って振り返った。

ビナード氏は「この場を借りておわびします」と苦笑い。「好きな歌だったので、訳せるかなと言うのがあって、そうしたら1年くらいたっちゃった」と話した。

一青は「アーサーさんが、みんなが分かる英語で歌えるようにしてくれた。これはどんな本なのと聞かれるけど、読んでもらわなきゃ分からない。ねっこかなこさんが、ぴったりの絵を描いてくれました」。ビナード氏は「読むと、もっと分からなくなる(笑い)。この本は、ねっこかなこさんしかいない。謎をかかえたまま描ける人」と話した。

ビナード氏が「公衆電話に感謝しないとね」と言うと、一青は「私も使いますよ。子供がやりたがるので」と笑った。