櫻坂46が9日、全国ツアーファイナルとなる東京ドーム2日目公演を開催し、欅坂46時代から7年間献身的にグループを支え続けた一期生のキャプテン菅井友香(26)が卒業した。

同ドームでのライブは欅坂46時代の19年9月以来2度目。有観客では約3年ぶりとなる欅坂46時代の代表曲「不協和音」の封印も解くなど、アンコール含む全20曲の一夜限りのスペシャルパフォーマンスを披露してファンを沸かせた。アンコールで行われた卒業セレモニーでの菅井のスピーチ全文は以下の通り。

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みなさん、今日は櫻坂46のツアーファイナル公演にお越し頂き、ありがとうございます。そしてこんなにすてきな卒業セレモニーを開催して頂き、本当にありがとうございます。平日のお忙しい中、こうして時間をつくって会場に足を運んで頂き、そして配信でもたくさん見守って頂いて、夢だったこの東京ドームで、大好きな櫻坂のみんなと一緒にこの日を迎えることができて本当に幸せです。今、この場を借りてここまでの7年間を少しだけ振り返らせて頂きます。

2015年、メンバーに加入して、2016年に「サイレントマジョリティー」で欅坂46としてデビューさせて頂きました。思い返すと本当に波瀾(はらん)万丈なアイドル人生でした。キャプテンに任命して頂いたことは人生の転機だったなと思います。大好きなみんなと一緒に協力しながらだったんですけど、すごく複雑でアンバランスな部分のあるグループをまとめることはすごく、すごく難しかったです。

自分のふがいなさを感じることもあったし、でもそんな時に10代の子も多かったので、なかなかみんな一生懸命頑張るんですけど、思うようにいかないこともありました。そんな時に私はキャプテンとしてせめてみなさんとグループをつなぐ架け橋になれるよう頑張ろうと向き合っていました。それでもグループの、大好きなグループのイメージがなかなか思うように伝わらなかったりとか、覚悟はしていたものの、いろんな言葉でバッシングをされてしまった時はすごくショックなことも多かったです。周りを信じることが難しくなってしまって、心にもうそをつかないといけなくなってしまい、なかなか心から笑えることが難しくなってしまった時期もありました。

でも、そんな時に応援してくださるみなさんがいてくれたことが本当に心の救いでした。いろんなところを通じてたくさんの応援メッセージを送ってくださったり、ライブやいろんな舞台に足を運んでくださって、まだまだ未熟な自分を受け入れて期待してくださることが本当にうれしかったです。そんな思いに応えられる人間になろうと、期待してもらえるような人間になろうと、前に進むきっかけをくださったのはいつも見守ってくださっている皆さまでした。

そして、このグループ活動の中で、いつも秋元康先生が書いてくださったたくさんの名曲の数々を大好きなメンバーのみんなと歌えたことは私の人生においての誇りです。そして応援してくださるみなさんはもちろん、いつもいろんなところで支えてくださった多くの関係者のみなさんや、大好きなメンバーのみんな、そしていつもどんな時もそばでケアしてくれた家族、たくさんの方々に支えていただき、今日まで走ってくることができたなという気持ちでいっぱいです。

櫻坂46になってから、メンバーのみんなの笑顔がたくさん増えたというお話をいろんなところでさせて頂いていたんですけど、そんなみんなのおかげで私も自然と心が明るくなって、立場とか関係なく1人のメンバーとしてたくさん笑えることが増えました。大好きなかけがえのない、一緒に戦ってきた一期生のみんな、そしてありのままの私を慕ってくれるかわいいかわいい後輩もできました。今、お別れするのがすごく寂しいです。

(客席から拍手が起きる)

そんな大好きな櫻坂46はみなさんの応援のおかげでこの2年で前よりも成長してたくましい櫻になったと思います。そしてみんな一生懸命で前を向いて、いつも真面目に頑張っている頼もしいメンバーでいっぱいです。そんな櫻坂の魅力がもっともっといろんな方にに伝わっていってほしいなと心から思っています。

そんな自慢のグループにこれから三期生のみんなも入ってきてくれるので、どんな子が来てくれるのかなと私もわくわくしています。ぜひこれからの櫻坂も応援していただけたらうれしいなと思っています。そして大好きな欅坂46も、大好きな櫻坂46も、それぞれにしかない楽曲、グループ、メンバーの魅力がたくさんあります。どっちがいい悪いとかではなく、それぞれを尊重しながら、魅力を受け入れて、どっちも愛していただけたらうれしいなと思っています。

(客席から再び大きな拍手が起きる)

そして私自身もまたみなさんとお会いできるよう、私の道を頑張ってこれから、この経験を忘れず、楽しかったこと、苦しかったこと、全て抱きしめて前に歩んでいきたいなと思っています。これからも大好きな櫻坂46の、そして菅井友香の応援をよろしくおねがいします。ありがとうございました。

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セレモニーを終えた菅井は客席へ向けて深々とお辞儀。最後は馬好きで馬力にちなんだ「がんばりき」ポーズを決め、ステージを降りた。この日をもってグループから卒業し、今後もソロで芸能活動を続けていく。

 

◆菅井友香(すがい・ゆうか)1995年(平7)11月29日、東京都生まれ。愛称「ゆっかー」「菅井様」「ゆかのすけ」。小5で乗馬を始めたお嬢さま。馬力にちなんだ「がんばりき」が必殺ポーズ。20年1月舞台「飛龍伝2020」主演。165センチ。血液型AB。

櫻坂キャプテン菅井友香が全国ツアー千秋楽で卒業「欅坂も櫻坂もどっちも愛していただけたら」